株式会社ネコ・パブリッシング、相模ピーシーアイ株式会社との協業により鉄道模型としては世界初、フェノール樹脂材をマイクロメートル単位で精密加工する受注製造を実現。地域鉄道の模型商品化に先鞭をつける。
2013年10月4日 秋田県の第三セクター 由利高原鉄道株式会社(本社 秋田県由利本荘市 矢島町七日町字羽坂21番地2、代表取締役社長 春田啓郎、以下 同鉄道)は、同鉄道を走る新型車両YR-3000形のHOゲージ鉄道模型の発売を発表しました。
YR-3000形は2012年3月に緑色のYR-3001、2013年に赤色のYR-3002が運行を開始しており、2014年には青色のYR-3003が配備される予定です。いずれも車体の色、インテリアの配色など世界で一両しかないオリジナリティのあるデザインとなっています。今回はこの3両をHOゲージ(縮尺 80分の1)精密模型(以下、本模型)として商品化されました。
鉄道模型の生産方法は主に、1)大量生産向きのプラスチック射出成形、2)金属板を組み立てる高価なハンドメイド がありますが、沿線人口が少ない地域鉄道の車両は大量販売には至らず、地方では高価な商品の販売が難しいため、鉄道模型の商品化が実質不可能でした。今回、同鉄道による商品化要請を受け、鉄道模型業界をリードする出版社である株式会社ネコ・パブリッシング(本社 東京都目黒区下目2-23-18目黒山手通ビル 3F 代表取締役社長 中西一雄)のプロデュースにより、プリント基板への穴明け加工・外形ルーター加工で国内トップ企業の相模ピーシーアイ株式会社(本社神奈川県相模原市中央区田名3039-28代表取締役社長 鈴木克人)が製品の設計と製造を担当。コンピューターで設計をし、フェノール樹脂材をレーザー加工機、NCルーター機、NC穴明け機で加工するという画期的な新製法を開発しました。この製法は高価な金型を作らなくて済むため、少量生産でも精度高く比較的廉価に製造する事ができ、地域鉄道の模型商品化に先鞭をつける事ができました。
レーザー加工はマイクロメートル(1000分の1mm)単位の制御が可能なため、非常に微細な加工が行え、本模型では椅子の把手にいたるまで再現されています。さらに、専用プリント基板の製作で電気コードが不要となり、車内の見栄えが向上し、精密なインテリアも配置でき、YR-3000の特徴である大型テーブルも再現されました。
このほか、同鉄道の特色である、おばこ姿の列車アテンダントが乗務する「まごころ列車」や「時刻表50周年記念」のヘッドマークも付属品として用意されました。
本模型はYR-3001(緑)、YR-3002(赤)、YR-3003(青) の3色が作られ、消費税込み予価は69,800円。同鉄道の矢島駅、前郷駅、羽後本荘駅ならびにwebショップ (https://www.obako5.com/webshop/ )10月12日、13日に東京 日比谷公園にて開催される鉄道フェスティバルの同鉄道ブース、10月13日〜20日開催の「由利高原鉄道 四季の写真展」会場にて注文を受け付けます。
初回YR-3001の納品日は12月24日、YR-3002,YR-3003の納品日は追って発表されます。
また、同鉄道を支える沿線地域の方向けに、試作品やアウトレット品などをお求めやすい価格で提供する事も予定しています。社長の春田啓郎は「日本のものづくりを象徴するような精密な工芸品に仕上がった。実物の車両は一品ものだが、模型は何両でも買って欲しい」と言います。
以上
販売に関するお問い合わせ先
由利高原鉄道株式会社 業務課 Tel:0184-56-2736 Fax:0184-56-2850 info@obako5.com
製品仕様
項目 |
仕様 |
規格 |
HOゲージ(縮尺 80分の1) 軌間 16.5mm、IMONカプラー |
サイズ |
長さ230mm × 幅35mm × 高さ47mm |
動力 |
MPギア, 片側2軸駆動 |
車両の主なパーツ |
エアホース、貫通幌、クーラー |
インテリア |
椅子、テーブル、室内灯 |
前照灯(ヘッドライト)点灯 |
両運転台 白色LED 2灯ずつ |
尾灯(テールライト)点灯 |
両運転台 赤色LED 2灯ずつ |
その他付属品 |
ヘッドマーク |
価格(予価) |
69,800円(消費税5%込み) |
由利高原鉄道とは
由利高原鉄道(鳥海山ろく線)は昭和60年 第一次廃止対象線区であった国鉄矢島線を引き継ぐ第三セクター鉄道として誕生しました。日本海に面する秋田県由利本荘市の羽後本荘駅から鳥海山の麓である矢島駅までの全長23.0kmの路線で、地域の方々からは公募で決まった「おばこ号」の愛称で親しまれています。観光客からは東北屈指の名山「鳥海山」を仰ぎながら、美田地帯を子吉川に沿って走る素朴で懐かしい車窓と、秋田おばこ姿の列車アテンダントが人気です。前郷駅では旅客鉄道としては珍しい「タブレット交換」を見る事もでき、これが本州では残り3線区(全国では4線区)のみとなったため鉄道ファンの注目も集まっています。2011年6月に公募で社長に就任した春田啓郎により、旅行業界の経験と鉄道ファンの知識を活かし、列車アテンダントを増員し接遇を向上させるとともに、旅行会社との契約を締結し団体客を誘致。さらに鉄道ファンによる企画会議ツアー、こいのぼり列車、由利高原鉄道検定試験など特色のあるツアーやイベントを次々に打ち出しています。本社 秋田県由利本荘市 矢島町七日町字羽坂21番地2、代表取締役社長 春田啓郎
ホームページhttps://www.obako5.com Facebookページ http://www.facebook.com/yurirail Twitter @yuri_tetsudou
株式会社ネコ・パブリッシングとは
株式会社ネコ・パブリッシング 〒153-8545 東京都目黒区下目黒2-23-18
代表取締役社長 中西一雄
趣味の総合出版社として出版事業をはじめ、イベント事業、インターネット事業 を展開。
主な出版物は「carMAGAZINE」「RailMagazine」「Daytona」など。
相模ピーシーアイ株式会社とは
相模ピーシーアイ株式会社 〒252-0244 神奈川県相模原市中央区田名3039-28
代表取締役社長 鈴木克人
プリント基板への穴明け加工・外形ルーター加工の国内トップメーカー。ラッピング・ポリッシングキャリアの製造・販売では世界シェアNo.1の実績を持つ。
報道関係の方のお問い合せ先
由利高原鉄道株式会社 代表取締役社長 春田啓郎
Tel:0184-56-2736 Fax:0184-56-2850
Email: info@obako5.com
参考写真
このページのアドレスは https://www.obako5.com/?p=8506 です。