自家用車を利用しない観光需要を顕在化、自然保護と観光開発を両立

報道関係者各位

2013年6月27日

 2013年6月27日 秋田県の第三セクター 由利高原鉄道株式会社(本社 秋田県由利本荘市 矢島町七日町字羽坂21番地2、代表取締役社長 春田啓郎、以下 同鉄道)は、同鉄道が催行するワンデーワンコインツアー「鳥海高原スポットめぐり」(以下、同ツアー)が全日満員御礼となったと発表しました。このツアーは由利本荘市の補助を受けて、鳥海高原の観光開発を行う目的で企画されたもので、自家用車を利用しない観光需要があると実証された事になります。貴重な自然環境に自家用車を直接乗り入れない今回の形式は、自然保護と観光開発を両立させた事例としても特筆されます。

同ツアーは、2013年6月8日から7月末日までの土日祝日に開催され、朝8:30に矢島駅を出発し、桑の木台湿原 、祓川・竜ヶ原湿原、法体の滝、フォレスタ鳥海、菜らんどを巡ります。従来は高額となるタクシーを利用しなければ行けなかった観光スポットを500円で巡る事ができるため、大変な人気となり秋田県内をはじめ、宮城などの近県のみならず首都圏、関西圏からも申し込みがあり、募集開始から1ヶ月足らずで全日満員御礼となりました。現在はキャンセル待ちのみを受け付けています。携帯電話が通じず野生動物も出現する荒削りの観光地でもあるため、安心して巡る事ができる団体旅行である事、自家用車とは異なり植物の持ち帰りなどの自然破壊がされづらいという事などから観光客にも自然にも優しいツアーであると言う事ができます。

同鉄道ではこの成功を受け、8月31日からは内容を変えてツアーの催行を企画しています。社長の春田啓郎は「バス路線が消滅した地域でも、アクセスが用意されれば旅行したいというお客様がいらっしゃるという事が証明できた。今後も地域の鉄道として地域振興と観光振興に励みたい」と言います。

由利高原鉄道とは

由利高原鉄道(鳥海山ろく線)は昭和60年 第一次廃止対象線区であった国鉄矢島線を引き継ぐ第三セクター鉄道として誕生しました。日本海に面する秋田県由利本荘市の羽後本荘駅から鳥海山の麓である矢島駅までの全長23.0kmの路線で、地域の方々からは公募で決まった「おばこ号」の愛称で親しまれています。観光客からは東北屈指の名山「鳥海山」を仰ぎながら、美田地帯を子吉川に沿って走る素朴で懐かしい車窓と、秋田おばこ姿の列車アテンダントが人気です。前郷駅では旅客鉄道としては珍しい「タブレット交換」を見る事もでき、これが本州では残り3線区(全国では4線区)のみとなったため鉄道ファンの注目も集まっています。2011年6月に公募で社長に就任した春田啓郎により、旅行業界の経験と鉄道ファンの知識を活かし、列車アテンダントを増員し接遇を向上させるとともに、旅行会社との契約を締結し団体客を誘致。さらに鉄道ファンによる企画会議ツアー、こいのぼり列車、由利高原鉄道検定試験など特色のあるツアーやイベントを次々に打ち出しています。

本社 秋田県由利本荘市 矢島町七日町字羽坂21番地2、代表取締役社長 春田啓郎

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Twitter @yuri_tetsudou

ワンデーワンコインツアーに関する一般の方のお問い合わせ先:

由利高原鉄道株式会社 旅行センター
Tel:0184-56- 0184-56-2236
営業時間:平日午前10:00~午後 5:00 (日曜、祝祭日、土曜休み)

報道関係の方のお問い合せ先:

由利高原鉄道株式会社 代表取締役社長 春田啓郎 Tel:0184-56-2736 Fax:0184-56-2850