この写真を撮影していたら昔あった出来事を思い出した。
それは行き止まりで終点の駅(終着駅)に行った時の話。
列車を下車して駅近くにあったお店でお茶をした。
ひょんなことから店の人に「立派な終着駅ですね」と言ったら、
「ありがとう、でもね地元の人にとっては始発駅なんですよ」と聞かされはっとした。
視点を変えれば世界は広がる。
行き止まりだと思っていた終着駅が、
一瞬にして無限の広がりを見せる入口に変わった。
桜の咲くこの季節、直立不動の駅員さんに見送られ、
どこまでも行けそうな線路の上を、たくさんの人々が旅立って行く。
(由利高原鉄道 矢島駅 2011年5月3日撮影)
ブログ ふらりと休日列車旅 より