夏の陽射。羽後本荘を出た列車は田圃のなかを走り、何度も子吉川を渡りながら矢島に向う。長い冬を耐える力を蓄えるかのように、北東北の夏は太陽に満ち溢れている。緑の稲穂がゆれる、夏も盛りを迎えた向日葵の季節。