鳥海山ろく線おばこ号の旅

贅を凝らした木造校舎 旧鮎川小学校

旧鮎川小学校は、現存する木造校舎として秋田県最大級。明治末期から大正期の東北日本海側の建築形式を引き継いだ昭和20年代の稀少な木造校舎で、国の登録有形文化財となりました。平成16年に廃校になった後も、地元の人達により大切に保存されています。

由利高原鉄道の車窓からは美しい校舎の並びを見る事ができます

地元産の良質の木材を使った木造平屋建てであり、贅沢な重厚感あふれる造りになっており、そのたたずまいは周りの自然環境によく溶け込んでいます。

 
ロータリー、赤いポスト、車寄せ

学校の中には純和風の礼法室や日本庭園など、他にあまり例を見ない特徴ある施設が現存しており、当時の面影を残す貴重な学校建物(教育遺産)となっています。

 

 
また校舎内の木造の教室もほぼ完全な形で残っており、この学校が多くの先生や生徒たちと過ごしてきた時間の流れが、お金では買うことのできない価値として存在しています。


磨き込まれた廊下、板戸。廃校から8年以上経っているとは思えないほどピカピカです。大事にされている事が伝わってきます。


中庭側から見た玄関。ガラス戸越しに銀杏並木が見える。


存在感のある屋内運動場


屋内運動場の見事な格子窓。ここには一時、白フクロウが棲み着いていたそうです。


舞台上の演台から見る屋内運動場。入学式や卒業式などでかつて沢山の生徒がここを埋めていた雰囲気が感じられます。この規模の木造体育館には珍しく天井が貼ってあります。


屋内運動場にポツンと残されたピアノ。 コンサートで使われるとき、音響効果が素晴らしいそうです。

雨上がりに輝く校舎

 


色付く銀杏並木。裏山にはカモシカが棲んでいます。


秋霧に包まれる校舎と銀杏

金色の絨毯に雪

鮎川小イルミネーション
毎年11月にはおばこ号の通過時刻に合せてイルミネーションを点灯します。(2012年は11月17日に実施 )
羽後本荘 16:45発のおばこ号はイルミネーションが良く見えるように徐行いたします。


冬は豪雪に埋もれます。木造校舎は風雪に耐え続けてきました。

雪晴れの日

【所在】
秋田県由利本荘市町村字鳴瀬台65-1

【規模】
全体面積 24,504平方メートル
校舎の面積 8,272平方メートル
木造平屋建て校舎3棟、体育館1棟、その他付帯設備

【最寄り駅】
由利高原鉄道「鮎川駅」徒歩21分

※近道だった農道は橋が撤去され通れなくなりましたのでご注意ください

2018年7月1日から、旧鮎川小学校は「鳥海山木のおもちゃ美術館」に生まれ変わりました
鳥海山おもちゃ美術館公式ホームページ http://chokaisan-wtm.jp/

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